葛西紀明は今も現役!50代でも衰え知らずで活躍できる原動力は?

冬のオリンピック競技の中で国内外で活躍している日本人選手が多いスキージャンプ競技ですが、その選手たちの中でも葛西紀明さんは50代になった今でも現役を続けている有名な選手です。

その葛西紀明さんですが、50代になってからも成績をあげており2月に行われるワールドカップ札幌大会で日本代表メンバーに選ばれるという素晴らしい活躍をされています。

今回の記事では、そんな葛西紀明さんの現役選手として活躍し続けている原動力をリサーチしていきます。

リサーチしていくと、年齢とともに変化する競技に対する考え方などがみえてきましたので是非最後まで読んでいただきたいと思います。

目次

葛西紀明のプロフィール

(出典:日刊スポーツ

まずは葛西紀明さんのプロフィールをご紹介します。

  • 葛西紀明(かさい のりあき)
  • 北海道上川郡下川町出身
  • 1972年6月6日生まれ 52歳
  • 血液型 AB型
  • 現在、チーム土屋の選手兼監督       
引用元:土屋グループスキー部

小学3年生でスキーをはじめ、中学3年生の時に宮様スキー大会のテストジャンパーで飛んだ記録が優勝者の記録を上回る記録だったと話題になっていました。

日本国内大会はもとより、10代からワールドカップ代表にも選ばれ世界を転戦しノルディック世界選手権、冬季オリンピックと数々の国際大会に出場し多くのメダルを獲得。

51歳で国内ジャンプ大会優勝、同年ワールドカップ第32戦に出場し史上最年長でワールドカップポイントを獲得するなどまさにジャンプ界のレジェンドと呼ばれる存在になっています。

葛西紀明の主な大会成績

(出典:日刊スポーツ

葛西紀明さんの現役を維持する原動力を探るうえで、出場してきた大会成績のリサーチは欠かせません。

国内外で出場した大会の中でも主な国際大会の成績をリサーチしていきます。

  • 1992年 アルベールビル五輪 ラージヒル団体4位
  • 1994年 リレハンメル五輪 ラージヒル団体銀メダル
  • 1998年 長野五輪 ノーマルヒル7位入賞
  • 2002年 ソルトレーク五輪 ノーマルヒル49位、ラージヒル41位
  • 2003年 ノルディック世界選手権 ノーマルヒル銅メダル、ラージヒル銅メダル、ラージヒル団体銀メダル
  • 2006年 トリノ五輪 ノーマルヒル20位、ラージヒル12位、ラージヒル団体6位
  • 2007年 ノルディック世界選手権 ノーマルヒル34位、ラージヒル24位、ラージヒル団体3位
  • 2009年 ノルディック世界選手権 ノーマルヒル30位、ラージヒル32位、ラージヒル団体3位
  • 2010年 バンクーバー五輪 ノーマルヒル17位、ラージヒル8位、ラージヒル団体5位
  • 2014年 ソチオリンピック ノーマルヒル15位、ラージヒル銅メダルラージヒル団体銅メダル
  • 2014年 ワールドカップ 最年長優勝(通算16勝目)
  • 2015年 ノルディック世界選手権 混合団体銅メダル
  • 2017年 ワールドカップ 個人戦シーズン2度の表彰台に登りワールドカップ最年長表彰台記録を更新
  • 2018年 平昌オリンピック ノーマルヒル26位、ラージヒル33位、ラージヒル団体6位
(引用元:土屋グループスキー部 JOC日本オリンピック委員会

以上が主な国際大会の成績となりますが、この成績が示す通り現在にいたるまで多くの国際大会でメダルを獲得しております。

年代別に見たときの葛西紀明さんの凄さは、20代、30代、40代の各年代でメダル獲得をしているということです。

さらに、2014年のワールドカップ最年長優勝・2017年のワールドカップ最年長表彰台記録という記録で、自身の持つギネス世界記録をさらに更新して現在は7個のギネス世界記録保有しています。(出典:ギネス世界記録

葛西紀明の現役を維持する原動力

(出典:ギネス世界記録

多くの国際大会でメダルを獲得しギネス世界記録も7個保持している葛西紀明さんですが、52歳となった今でも現役を続け国内トップクラスの活躍をされております。

その活躍の原動力のひとつになっていたのは、1998年の長野五輪のラージヒル団体メンバーとして飛ぶことができなかったことです。

当時のことはスポーツ新聞や多くの雑誌などのインタビューでも話しています。

その40年以上のキャリアで「飛び抜けて悔しい経験」と語るのが’98年の長野オリンピックである。団体戦のメンバーに選ばれず、日の丸飛行隊の金メダルを会場で見届けなければならなかった屈辱。直前のケガ、納得いかなかった選考方式……24年経とうとも、鮮度を落とすことなく心のなかに深く刻み込まれていた。

引用元:NumberWeb

長野五輪直前合宿で足首のケガというアクシデントがありラージヒル団体メンバーから外れたため、日本の劇的な金メダル獲得という歓喜に沸いた結果も素直に喜べず、20年以上たっても当時の悔しい気持ちを思い出すと話しています。

たしかに国際大会の成績をみても冬季五輪・世界選手権での金メダル獲得までには至っていません。

このことが冬季五輪での金メダル獲得という大きな目標となり、現在まで現役選手として競技を続ける原動力のひとつになっているのは間違いないようです。

ですが年齢を重ねていくなかで、金メダルを目指して競技を続けるだけではなく別の感情の変化もおこっていたのではないかと思われるインタビュー記事があります。

僕の統計上、若い選手か、年をとった選手ががんばると盛り上がるんですよ、全世界が、日本もそうですけど。本当にヨーロッパでも応援してくれる人がたくさんいますし。ここまで応援してくれるんだ、てことは活躍することによって、みんなが元気になる。もっともっと元気にさせたい、その期待に応えたい、そういうふうに思っちゃって。

(引用元:yahooニュース

このインタビュー記事は48歳のときにインタビュー記事になります。

葛西紀明さんは、自分が世界各地を転戦していくなかで各国にいるジャンプ競技のファンからの声援が多くなっていると実感しているようです。

この声援の多さが自分が競技を続けていくことで回りに良い影響を与え、それが自分にとってのモチベーション・原動力になっているということに気がついたのかもしれません。

ギネス世界記録認定書を受け取ったときのインタビューでも同様のことを話しています。

「全国どこに行っても、すごいね、頑張ってるね、と言ってくれるんです。本当に嬉しいですし、もっと頑張りたくなります。これが僕の今のモチベーションなんじゃないかなって、40を超えてから変わりましたね」

(引用元:ギネス世界記録

金メダル獲得に貪欲だった20代、30代を経て40代に入ったときの気持ちの変化。

その変化をさらに現役を続けるモチベーションにつなげていくことは並みたいてのことではないと思いますが、それができる葛西紀明さんは素晴らしい方ですね。

まとめ

ここまで葛西紀明さんについてリサーチしてきました。

多くの国内外の大会に出場し世界を舞台に戦ってきた葛西紀明さん。

冬季五輪での金メダル獲得を大きな目標として努力を続けていくと同時に、年齢を重ねても第一線でがんばっている姿を見せることが52歳となったいまでも現役を続ける原動力になっているということがわかりました。

今シーズンのワールドカップ札幌大会のメンバーにも選ばれているということで、そこでワールドカップポイントを獲得するということになれば更なるモチベーションアップになるのではないでしょうか。

そんなジャンプ界のレジェンド葛西紀明さんの今後のご活躍をこころ躍らせながら応援したいと思います。

ありがとうございました。

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